あさりを新鮮な状態で保つ方法を知っていますか?
海でたくさんのあさりを手に入れた時、どのようにして保存すれば良いか疑問に感じる方も多いでしょう。
この記事では、あさりを冷蔵や冷凍で保存する際のポイントと、美味しくいただくための調理前準備をご紹介します。
さらに、砂を取り除くための準備や、その他必要な手順についても解説しますので、ぜひ参考にしてみてください。
あさりを保管する前に必要な準備は?
海で捕れたてのあさりを家で保管する前に、いくつか重要な準備があります。
特に、冷凍したあさりからは砂を除去することが難しくなります。
適切な準備を行わないと、食べる時に砂が気になる可能性があるため、美味しく楽しむためには事前の正しい手順での準備が欠かせません。
あさりの砂出し方法
あさりの砂出しには以下のステップがあります。
- 3%の濃度で塩水を用意します。
- あさりをさっと流水で洗います。
- 平らな皿を用意し、あさりを一層に並べます。
- 塩水を加え、上から新聞紙で覆います。
- 市販のあさりは約2時間、自分で採ったあさりは約6時間置きます。
- 時間が経ったら、水で殻を洗い流します。
ポイントは、平らな容器を使用することです。
丸い容器を使うと、砂を一度吐き出したあさりが、再び砂を吸い込んでしまう恐れがあります。
また、あさりが呼吸できるよう、塩水は適量を加え、空気が触れるようにしましょう。
あさりの準備時間を短縮する方法
あさりの準備には通常時間がかかりますが、以下の方法を使えば短時間で準備が可能です。
ただし、この方法では保存期間が短くなるため、準備したその日のうちに調理することを推奨します。
- あさりを水で洗います。
- 約50℃のお湯を準備します。
- 平らな容器にあさりを並べ、お湯を加えます。
- 殻を軽くこすり合わせて洗います。
- お湯が汚れたら新しいものに交換します。
- 15分放置した後、水で洗って殻の汚れを取り除きます。
この方法で、たった15分であさりの準備が完了します。
しかし、あさりを刺激するため、保存期間が短くなる点には注意が必要です。
あさりを長く新鮮に保つ保存術 冷蔵と冷凍方法
あさりを適切に管理しないと早く悪くなってしまうかもしれません。
あさりを冷蔵保存するベストな方法とその期限、さらには冷凍保存のコツについてお伝えします。
あさりの冷蔵方法
下処理したあさりの冷蔵方法は以下の通りです。
- 3~4%の塩分濃度を持つ塩水を準備します。
- あさりを平らな保存容器に一層に並べます。
- あさりが少し顔を出すくらいまで塩水を加えます。
- キッチンペーパーや新聞紙で軽くカバーし、冷蔵庫に入れます。
あさりを冷蔵する際は、容器を完全に密閉しないよう注意しましょう。
過剰な塩水や蓋をすると、あさりが十分に呼吸できず、最終的には食べられなくなります。
キッチンペーパーやラップを使い、空気が通るようにしてください。
冷蔵での鮮度維持期間
適切に冷蔵されたあさりは、2~3日間は新鮮を保ちます。
冷蔵での保存はそれほど長くは持ちませんので、計画的に消費し、毎日塩水を新しくすることが推奨されます。
あさりの冷凍保存法と期限
冷凍による長期保存もあさりには適しています。
こちらでは、その方法と期限をご紹介します。
冷凍保存方法
あさりは殻付きまたは殻を取り除いた状態で冷凍できます。
殻付きで保存する場合
- ジップロックに殻付きのあさりを入れます。
- 空気を抜いてしっかり封をし、冷凍庫に入れます。
殻を取り除いて保存する場合
- あさりを鍋に入れ、少量の酒・塩を加えて強火で加熱します。
- 沸騰したら弱火にし、15分程度煮ます。
- あさりをザルにあげ、殻を取り除きます。
- ジップロックに入れて冷凍します。
量が多い時は、必要な分量ごとに小分けにして冷凍すると便利です。
殻を取り除いた後の煮汁はスープなどに利用できるので、捨てずに使いましょう。
冷凍での賞味期限
- 殻付きで保存した場合:約1ヶ月
- 殻を取り除いて保存した場合:約3ヶ月
保存方法によって賞味期限が異なるため、長期保存を考えている場合は殻を取り除いての保存がおすすめです。
解凍のコツ
冷凍したあさりは解凍せずに、そのまま調理に使用することがベストです。
自然解凍すると品質が落ちることがあるので、加熱調理でそのまま使うことで、手間を省きつつおいしくいただけます。