秋になると、柿の甘みが恋しくなりますよね。
自宅で柿ジャムを作るのは、その季節感を楽しむ素敵な方法の一つです。
しかし、作ったはいいけれど、思いがけずジャムが渋くなってしまった経験はありませんか?
この渋みの原因、いわゆる「渋戻り」とは何でしょうか?
そして、どうすれば渋戻りを防げるのか、その原因と具体的な解決策をお伝えします。
柿ジャムが意外と渋い!
手作りジャムは家庭の味が楽しめるのが醍醐味ですよね。
私も、お隣さんからたくさん柿をいただいたので、柿ジャムを作ることにしました。
ですが、食べてみてびっくり。
甘いはずのジャムが、思った以上に渋いんです。
この渋さの原因、いわゆる「渋戻り」が関係しているのだとか。
渋戻りとは具体的にどのような現象?
柿には、タンニンという渋み成分が含まれています。
通常、渋柿は「渋抜き」をしてから食べられるのですが、加熱することで再びこのタンニンが解放され、渋みが戻ってしまうことがあります。
これが「渋戻り」です。
せっかくの甘いジャムが渋くなるのは、この現象が原因なのです。
渋みを持つ柿の種類
渋みがある柿の代表といえば「渋柿」。
この種類は、アルコールや二酸化炭素などで渋抜きをしなければなりません。
また、「不完全甘柿」と呼ばれる種類も、種がないと渋みを感じることがあります。
これらの柿を使う場合、加熱に注意が必要です。
甘みが際立つ柿の種類
一方で、「富有柿」や「次郎柿」といった甘柿は、渋みが少なくそのまま食べても美味しい種類です。
特に富有柿は、甘柿の王様と呼ばれるほど甘みが強く、シャキシャキとした食感が特徴です。
次郎柿もまた、甘みが際立つため、ジャム作りには最適です。
渋みが少ない柿でジャムを作る方法
柿ジャムを作る際に渋戻りを避けるためには、甘柿を使用するのが一番です。
富有柿や次郎柿なら、渋みを気にせず作ることができます。
それでも不安な場合は、一度少量を加熱して確認してから作業を進めると、失敗を防げます。
渋みが戻った柿ジャムの上手な活用法は?
せっかく作った柿ジャムが渋戻りしてしまったとしても、無駄にせずに活用できる方法があります。
渋くなったからといって捨てるのはもったいないですよね。
ここでは、そんな渋ジャムを美味しく食べるためのアイデアをいくつか紹介します。
ミルクでマイルドに
渋みを感じるジャムは、牛乳と組み合わせることで驚くほどマイルドに仕上がります。
牛乳のたんぱく質が渋みを和らげてくれるので、スムージーにしたり、ミルクにジャムを加えてデザート風にアレンジするのもおすすめ。
朝食やおやつとしてもぴったりです。
ヨーグルトでさわやかに
渋みのある柿ジャムは、ヨーグルトと一緒に食べるとさわやかな風味に変わります。
ヨーグルトの酸味が渋みをうまく打ち消してくれ、簡単に美味しくいただける方法です。
特に朝食にぴったりのアレンジですね。
試しやすいのでぜひお試しください。
肉料理の隠し味に
渋みのある柿ジャムを、肉料理に使うのも意外な活用法です。
お肉の煮込み料理に砂糖の代わりとして加えることで、深いコクが生まれます。
特に豚肉や鶏肉の煮込み料理に使うと、甘辛いタレとの相性が抜群です。
お料理の隠し味としてぜひ一度試してみてください。
まとめ
柿ジャムは大量に余った柿を有効活用する素敵な方法ですが、渋戻りの問題も避けられません。
しかし、甘柿を使ったり、加熱前にテストすることで失敗を防げます。
もし渋戻りしてしまっても、ミルクやヨーグルトと組み合わせることで美味しくいただけますし、肉料理の隠し味としても大活躍。
渋くなってしまったジャムも、工夫次第で色々と楽しめるんです。