日本に新しく加わった国民の祝日、「山の日」。
この日は自然に親しみ、山の多大な恵みに感謝を捧げるために設けられました。
それでは、この祝日は具体的にいつから始まったのでしょうか？
かつては6月と8月に祝日が存在しなかったため、2016年から「山の日」が設けられることによって新たな休日が生まれました。
この記事では、なぜこの祝日が設定されたのか、その背景に迫ります。
8月11日が選ばれた理由は？
現在、「山の日」は毎年8月11日に定められており、その日付は年によって曜日が変わります。
2023年は金曜日、2024年は日曜日、2025年は月曜日になっています。
この日付が選ばれた主な理由は、お盆の休み直前に設定することで、より長い連休を実現するためです。
ハッピーマンデー制度に含まれない理由
ハッピーマンデー制度は、祝日を月曜日に移動して長い週末を作り出し、レジャーを通じた消費促進と経済効果を目指すものです。
しかし、「山の日」はこの制度には含まれておらず、毎年8月11日が固定されています。
山の日制定の経緯
「山の日」は2014年5月に法律が制定され、2016年から正式に祝日として施行されました。
制定から施行まで期間があったのは、この新しい祝日を社会全体に広く認知させるため、そして次年度のカレンダーへの反映を待つ必要があったためです。
通常、カレンダーは前年の2月に作成されるため、2015年のカレンダーには間に合わなかったのです。
なぜ「山の日」は8月11日に設定されたのか？
「山の日」が8月11日に設定された理由には、いくつかの要因が絡んでいます。
当初、6月の初旬が候補として挙がっていましたが、多くの山がこの時期に開山するためでした。
しかし、この時期は企業などからの反対意見が多く、他の日に変更が検討されました。
結果、8月11日が選ばれました。
この時期は夏山登山に最適な季節であり、日程としても適していると評価されました。
「山の日」制定の動機
「山の日」の制定は、日本山岳会を含む登山愛好者のグループの提案によって始まりました。
日本は海に囲まれるだけでなく、山にも囲まれており、自然環境の重要な要素として山を称える日の必要性が指摘されました。
すでに「海の日」が設定されていた中で、山の重要性を讃える「山の日」の創設は、自然への敬意を表すための一環として広く支持されました。
8月11日は「きのこの山の日」でもあります
興味深いことに、8月11日は「山の日」だけでなく、「きのこの山の日」としても認定されています。
この日を選んだのは、お菓子メーカーの明治です。
この事実は、「たけのこの里」のファンには複雑な感情を抱かせるかもしれませんね。
「山の日」にちなんで、きのこの山を楽しむのも一つのおすすめです。
これにより、山の日をさらに楽しむ方法が増えるかもしれません。
山の日の由来のまとめ
8月11日が「山の日」として選ばれたのは、歴史的背景と実用性を考慮した結果です。
この日の選定には慎重な検討が行われ、日本の伝統的なお盆休みとの調整を考慮しながら最終的に決定されました。
これにより、多くの人々にとって8月に新たな特別な日が加わりました。
